スパイク・リー『セレブの種』(2004年)を見る。主人公のジャックは、バイオ・テクノロジーの企業で、エイズの新薬を担当しているが、新薬の開発に携わり、親しい間柄でもあった博士の自殺によって、不正が行われていることを知り、それを告発したために仕事を失うことになる。収入源をなくした彼は、元恋人であり、結婚まで考えていた彼女(彼女はバイセクシャルであり、女性と浮気しているところを発見して別れた)のすすめにより、レスビアン相手に精子を提供する仕事をするようになる。ただ、精子バンクと違うのは、実際に彼女たちとベットをともにし、セックスして受胎させることにあった。もちろんそうなると、好きなときに好みのタイプだけを相手にするわけにはいかないわけで・・・まあ、一種の艶笑コメディーで、最後に申し訳のように、ウォーターゲート事件が関係してくるのだが、うまく機能しているかというと、そうでもない。やはり、スパイク・リーはメッセージを声高に主張することには向いていないように思うのだが。
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