§43.我々は存在判断の特別なクラスがあるということはできない、というのも、単称判断はすべて存在に関するものであることが明らかにされたからである。この結論をもって、我々は肯定判断の別の項目に移ろう。そこでは我々は個別的な事実やばらばらの個的なものとは関わりをもたない。それらは単称を越えるという意味において普遍的である。それらは「具体的」ではなく「抽象的」で、事物は放っておいて性質やその総合を主張する。この点について、ついでに言っておけば、「一般的」と「抽象的」には真の差異はない。というのも、個別的な事物と比較すれば、一般的観念とは抽象に過ぎないからである。
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