2013年12月20日金曜日

ラッセ・ハルストレム『ヒプノティスト―催眠―』(2012年)



原作:ラーシュ・ケプレル
脚本:パオロ・ヴォシルカ
撮影:マティアス・モンテーロ
音楽:オスカル・フォーゲルストルム
出演:ミカエル・パーシュブラント、レナ・オリン、トビアス・ジリアクス

 ストックホルムの郊外で、一家が惨殺される。国家警察の刑事は、唯一の生存者である息子から話を聞き出すために、かつて催眠の実験でスキャンダルに巻きこまれた医師の協力を頼む。医師は催眠によって息子が犯人であることを知る。

 一方、医師の一家の病気の息子も何ものかによって誘拐される。無関係に思われた二つの事件が絡まり合っていくのだが、さほど説得力はない。

 アメリカなどでは『メンタリスト』のように、催眠術はショー化されているが、この映画で描かれる催眠術は、行為自体は手を握って話しかけるだけで、地味なものだし、とはいうものの催眠術を悪用したといって新聞記事にもなることにみられるように、魔術のようにでも思われているのだろうか、そのへんの催眠術の位置づけも明確になっている方がよかった。

0 件のコメント:

コメントを投稿