原作:ダフネ・デュ・モーリア
脚本:アラン・スコット、クリス・ブライアント
撮影:アンソニー・B・リッチモンド
音楽:ピノ・ドナッジオ
出演:ドナルド・サザーランド、ジュリー・クリスティ
ある夫婦が外で遊ばせていた小さな娘を事故で失ってしまう。目が届く範囲で遊んでいたのだが、池に落ちて溺れてしまったのだ。
数ヶ月後、夫の仕事は教会の修復であることもあり、夫婦はイタリアのヴェネチアにいた。ヴェネチアでは連続殺人鬼が話題になっている。娘を失った痛みはまだ癒えず、妻は精神安定剤を服用している。その妻がある姉妹と知り合いになる。姉は盲目だが、霊感があるらしく、娘さんがあなた方と一緒にいますよ、と妻に語る。妻は興奮して夫に語るが、彼の方は幾分懐疑的である。
そんななかもう一人の子供である息子が怪我をしたという知らせが入る。夫はすぐに仕事を中断するわけにも行かず、妻が先に出発することになる。残された夫は、ヴェネチアの街に、溺れたときと同じように赤いレインコートを着た娘の姿を認めたように思う。彼は赤い姿を追って街をさまようのだが・・・・・・
シェイクスピアの、オフェーリアの、さらにいえばラファエロ前派の国の監督らしく、溺死のイメージが繰り返される。
この映画、10年以上見ていなかったが、見たのは3,4度目である。『マリリンとアインシュタイン』以来新作を見ていないが、もう映画には携わっていないのだろうか。思えば、同じ頃熱心に見たアラン・タネールやエットーレ・スコラの新作も見ていない。
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