2013年11月21日木曜日

フェデ・アルバレス『死霊のはらわた』







 2013年。
脚本:フェデ・アルバレス、ロド・サヤゲス
撮影:アーロン・モートン
音楽:ロケ・バニョス

 1981年のサム・ライミ版のリメイク。最近のリメイクのなかではよくできているほうだと思う。

 もとの映画にないちょっとしてひねりは、山小屋に夏休みで集まるというのではなく、薬物中毒の女性の薬を抜くために兄と友人たちが集まるというところにある。最初に悪魔に身体を乗っ取られるのは、その薬物中毒の女性で、言っていることが中毒からくる幻覚なのか、現実に起こっていることなのか、というあやふやさからはじまるが、それをさほど引っ張らないのもいいテンポである。

 サム・ライミのものを相当長いこと見ていないので、細かなところを忘れてしまったが、ブルース・キャンベルがいうことを聞かなくなった自分の腕を切り落とすのに結構長い時間をかけていたような気がする。その点、今回はどんどんのりうつられては殺されていくし、自分の切断にもさほど躊躇がない。

 当時、サム・ライミのを劇場に見に行って、ちょっときついなあ、出ようかなあ、と思ったのを思いだした。『エクソシスト』や『ゾンビ』など大好きだったが、それにしても血と内臓が多すぎだのである。結局、その一瞬を乗り越えると最後まで楽しく見られたが、ついでに唯一映画館から出てしまった映画のことも思いだした。福居シュウジンの『Pinocchio964』(1991年)で、映像的にはどうということはなかったが、音量があまりに大きくて我慢できなかったのだ。

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