1997年。
脚本:高橋洋
撮影:柴主高秀
脚本が高橋洋なのに少しびっくり。
ある男(哀川翔)が幼いころ、両親、姉を皆殺しにされる。本人は押し入れに隠れていて、仲間に見つかるのだが、見逃してもらう。
数十年の後、その男の子は刑事になっている。あるとき、ヤク中を逮捕しようとして、その男は自殺してしまうのだが、指紋がすべて消されている。やがて、彼が殺人者グループの一員であることがわかった。捜査していくうちにその暗殺者の首領が自分の家族を殺した者であることもわかる。妻も殺された刑事は、復讐のために辞職し、彼らのアジトに乗り込んでいく。
乾いた銃声やあっけない死など、この頃から始まったかもしれない。実際にはまったく経験していないことを「リアル」と感じるのは、リアルというものがいわゆる「リアリスティック」であるというよりは、新たな意味の創出に関わっているためだろう。
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