花街、といっても飾り窓形式ではなく、街娼として売春婦がたむろしている通りに、ジャック・レモンが演じる新人の警官が配属される。
この通りでは、売春婦が稼いだ金をヒモが受け取り、酒を飲み、博打をしたり、警察に賄賂をして金がまわっていた。
純情であるジャック・レモンは、法律通りに取り締まりをし、客のなかには上司がいたこともあって、警察をすぐに首になってしまう。
そんな彼が売春婦たちのなかで気を引かれた女性がおり、それがシャーリー・マクレーン演じるイルマである。
イルマにもヒモがいたが、ジャック・レモンが張り倒し、その位置を取って代わる。
しかし、嫉妬心や倫理観から、愛する女性を売春で稼がせ、その金を受け取るという行為が我慢がならなくなる。
そこで、自分とイルマだけで金がまわる奇策を考えだすのだが・・・
アメリカだと、日本でもそうだが、売春窟というと組織が介在してくるものだが、この映画のフランスでは、売春婦とヒモとの個人契約といった形になっているのが面白い。
フランスが舞台になっている必然性がある。
またヒモになるのも、ある意味騎士道的な精神と能力が必要であり、イルマのヒモとの喧嘩に勝つことで、他のヒモたちにも認められ、一目置かれるようになる。
シャーリー・マクレーンをはじめていいと感じた、色っぽいというよりあだっぽい。
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