2015年1月1日木曜日

ブラッドリー『論理学』106

第三章 否定判断

 §1.前章の長い議論の後なので、我々になじみのある一般的性格をもつ判断のなかで手早く扱うことのできるものを取り上げよう。他の様々な判断と同様に、否定判断は知覚にあらわれる実在に依存している。結局、それはある観念内容を受け入れることを主語であるものが拒絶することにある。ある仕方で性質づけられ決定された実在というのが提案され、その提案を実際の実在に適用することを拒むのが否定判断固有の本質である。

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