2015年1月14日水曜日

幸田露伴『評釈冬の日』しぐれの巻24

晦日を寒く刀売る年 重五

 浪人が貧しさに逼迫し、志はいまだ遂げられず、時機をつかみそこねて、生命力は衰え、白髪姿になり、死ももう近い病気の様子と取るのも可能である。また前句の前のこととして、逆付とするのもひとつの解釈である。

0 件のコメント:

コメントを投稿