大正十三年八月一日発行。
『奢灞都』という名称に変わるまでは『東邦藝術』という名だった。まだ日夏耿之介編集とはうたわれていない。
1.龍膽寺旻「古瓶春景」
いずれも詩。
3.L'abbe St.Adrian「七十三枚の骨牌」
訳者の名はでていない。詩。
4.OBTER DICTA
5.木元秀生「芸術的思弁」
芸術至上主義を旨とする評論。
6.正岡蓉「なまけものから生れる歌」
「淫らなる春の真昼の異人館 異人のごとくなまけぬるかな」
7.城左門「うつけかづらの紅さ」
小説。じれいなという女性を待っている男の追想。
8.岩佐東一郎「御伽草紙」
三編のショートショート集。
9.木元秀生「奥さんと子犬」
題名からしてちょっとチェーホフ的な短編。
10.堀川融「ぢおにそす」
11.編集後記
全72ページ。
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