2015年3月26日木曜日

日夏耿之介監修『奢灞都』4号

大正14年9月号。
1.ルミ・ド・グウルモン「秋詞」
堀口九萬一による漢詩になぞらえた訳。
2.吉江喬松「碧緑の室」
部屋の鏡にアフロディテのように浮かび上がる女。
3.龍膽寺旻「仙人掌」
倦怠を歌った詩。
4.J・V・L・「四旬節が関る頃の話」
第一話 日のなかの黄昏。これもまたある種の倦怠の話で、昼のなかに黄昏を見る男との対話。
5.岩佐東一郎「パステル画」
四つの短い詩。
6.日夏耿之介「呉牛月に喘ぐ」
白鳥某に対する反論。
7.木本秀生「夜の舗道」
夜、友人と歩いている男。軽い落ちがある。
8.矢野目源一「玄義道士の言葉」
ジョセフ・ペラダンの言葉。
9.石上好古「几辺聚珍」
最近の出版物の紹介。
10.燕石猷「遠き唄」
詩。
11.龍膽寺旻「TURBA PHILOSOPHORUM」
錬金術の書物のこと。
12.阿古沼充郎「密語」
殿様の奥方の密会と待ち望んだ死。
13.ホフマン「黄金宝壺」
石川道雄訳。前号の続き。
14.フランシス・ジャム「ルウルド霊験由来」
堀口大学訳。前号の続き。
15.日夏耿之介「瞑林?{忄に夢]語」
真剣さと遊戯性は相反しないこと。
16.吉例編輯後記

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