大正14年9月号。
1.ルミ・ド・グウルモン「秋詞」
堀口九萬一による漢詩になぞらえた訳。
2.吉江喬松「碧緑の室」
部屋の鏡にアフロディテのように浮かび上がる女。
3.龍膽寺旻「仙人掌」
倦怠を歌った詩。
4.J・V・L・「四旬節が関る頃の話」
第一話 日のなかの黄昏。これもまたある種の倦怠の話で、昼のなかに黄昏を見る男との対話。
5.岩佐東一郎「パステル画」
四つの短い詩。
6.日夏耿之介「呉牛月に喘ぐ」
白鳥某に対する反論。
7.木本秀生「夜の舗道」
夜、友人と歩いている男。軽い落ちがある。
8.矢野目源一「玄義道士の言葉」
ジョセフ・ペラダンの言葉。
9.石上好古「几辺聚珍」
最近の出版物の紹介。
10.燕石猷「遠き唄」
詩。
11.龍膽寺旻「TURBA PHILOSOPHORUM」
錬金術の書物のこと。
12.阿古沼充郎「密語」
殿様の奥方の密会と待ち望んだ死。
13.ホフマン「黄金宝壺」
石川道雄訳。前号の続き。
14.フランシス・ジャム「ルウルド霊験由来」
堀口大学訳。前号の続き。
15.日夏耿之介「瞑林?{忄に夢]語」
真剣さと遊戯性は相反しないこと。
16.吉例編輯後記
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