大正十三年六月号。
1.吉江喬松「白き殿堂」
3ページの宗教的小品。
2.フランシス・ジャム「ルウルド霊験由来」
堀口大学訳。前号の続き。
3.茶煙亭「暮春漫録」
海外文学の紹介。
4.J・V・L・「RONDEL」
「薔薇を悼む歌」という副題をもつ詩。
5.龍膽寺旻「小豆洗ひ」
妖怪の小豆洗いの由来談のようなもの。
6.石上好古「机辺聚珍」
日本における西欧文学の紹介が中心。
7.阿古沼充郎「黒帆」
エーゲ海にまつわる詩。
8.岩佐東一郎「宝石函」
小さな宝石箱に入った操り人形にまつわる短編。
9.木本秀生「埋葬」
墓掘り人と話す男が、埋葬されるのが自分だと悟る。
10.稲田稔「梨園贅語」
築地小劇場が上演したチェーホフの「桜の園」についての評。おおむね好意的。
11.矢野目源一「尾上の聖母像」
詩。
12.ホフマン「黄金宝壺」
前号の続き。
13.萱雨亭「花時計」
俳句五句。
「永き日や林寧(リンネ)が苑(には)の花時計」
「卯の花や逢魔が時の俄雨」
14.日夏耿之介「樹下石上」
誕生日を迎えての感懐。
15.吉例編輯後記
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