2015年3月22日日曜日

日夏耿之介監修『奢灞都3号』

大正十三年六月号。
1.吉江喬松「白き殿堂」
3ページの宗教的小品。
2.フランシス・ジャム「ルウルド霊験由来」
堀口大学訳。前号の続き。
3.茶煙亭「暮春漫録」
海外文学の紹介。
4.J・V・L・「RONDEL」
「薔薇を悼む歌」という副題をもつ詩。
5.龍膽寺旻「小豆洗ひ」
妖怪の小豆洗いの由来談のようなもの。
6.石上好古「机辺聚珍」
日本における西欧文学の紹介が中心。
7.阿古沼充郎「黒帆」
エーゲ海にまつわる詩。
8.岩佐東一郎「宝石函」
小さな宝石箱に入った操り人形にまつわる短編。
9.木本秀生「埋葬」
墓掘り人と話す男が、埋葬されるのが自分だと悟る。
10.稲田稔「梨園贅語」
築地小劇場が上演したチェーホフの「桜の園」についての評。おおむね好意的。
11.矢野目源一「尾上の聖母像」
詩。
12.ホフマン「黄金宝壺」
前号の続き。
13.萱雨亭「花時計」
俳句五句。
「永き日や林寧(リンネ)が苑(には)の花時計」
「卯の花や逢魔が時の俄雨」
14.日夏耿之介「樹下石上」
誕生日を迎えての感懐。
15.吉例編輯後記

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