§37.要約すると、真実と想像を区別するのは観念のシンボル的な使用ではない。想像は個別的なイメージに限定されはしないからである。知覚においてどこで始めて推論があらわれたのか、また分析判断はどこで総合判断になるのか言うことが難しいように、多くの想像において我々は論証的な要素があることを認めるだろう。我々は誤って、円の観念はイメージに過ぎない、と言うことがあるかもしれない。しかし、千角形の観念となると我々のイメージの方が失敗することがすぐ明らかになる。抽象的関係の観念はいかなる判断もなしに心にあることは明らかである。しかしながら、これは完全にシンボル的な内容であるが、(仮言的判断が入り込んでいなければ)純粋に想像的なものである。それは我々の心にあるイメージの存在から引き離されているが、別の実在にくっついているのではない。
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