§35.かくして、総合判断は単なる形容であることをやめ、唯一無比の現前にあらわれる実在を間接的に指し示すことで唯一無比の出来事の系列を表現する。それらはこのあらわれの内容と推論によって結びつき、その限りで知覚と直接に関係している。しかし、観念は現前そのものへの形容として関係づけられることは決してない。そこに自らをあらわし、それを越えて拡がる実在に当てられる。我々の知覚の内容と観念的構築物の内容は、双方とも一つの実在についての形容である。両者とも異なった仕方でやってくるあらわれで、(我々の仮定が間違っていないなら)両者とも妥当で、実在の世界の真である。
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