○俳諧の宗匠金羅は、いいかけの句を好んだので、巻中に秀逸ないいかけの句が多い。思いだして幾つか記す。
お目にかゝるはおはつ徳兵衛 あはれ柳の下へうめわか
姉女郎に顔も二丁目 夕べも一人きりしたん坂
朝/\粥をくふや上人 猿寺の尻は赤城の組みやしき
鍋島の尻は黒田の表門 組やしき通ぬけすべからす山
市川団十郎三升、市川八百蔵後家と密通の沙汰があったとき
八百蔵が後家へさんじやうつかまつり
鬼娘の見世物があったとき
きぬをめくりの鬼のみせ物
してやんしてどふしたという歌がはやったとき、
かけおちをしてやんしたがどふしたへ
0 件のコメント:
コメントを投稿