2014年3月12日水曜日

投句7

 『鬣』第32号に一部掲載された。

夏の空水を凝らすレンズ売り

夏牛のふぐりのごときのれんかな

小魚が一人双六龍となり

押絵師の塵を動かす声のさび

肉色の肉でくぼまる夢の壁

色里の楊貴妃の間の水時計

蚊遣火の風下で酌む寝杯

子狐と妲己の夢で共寝をし

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