電気石板ノート
2014年12月23日火曜日
幸田露伴『評釈冬の日』しぐれの巻19
嬉しげに囀る雲雀ちり/\と 芭蕉
前句をよく味わえば、この句は解釈をするまでもなく、詩趣が現前する。ちりちりは鳴く声であり、ちよちよの誤りではない。狂言の『千鳥』に、「はまちどり友呼ぶ声はちり/\」とあるのを参考にして知るべきである。雲雀の声をよく聞くと、ちりちりといっているようである。
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