2014年2月18日火曜日

投句5

 「鬣」第30号に一部掲載された。

今朝の罪麦茶の底の薄い澱

初春や夢の続きで石を割り

冬の日や死のない島の卵とじ

昨日明日貫く今日の如きもの

夜の底隔世遺伝の森の夢

凶宅に福助の首闇に揺れ

腰巻きのほどける波におぼれる日

渦巻きの階段をくだる春の夜

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