大正13年8月1日発行。
『奢㶚都』の前身。二号出てすぐに『奢灞都』に変わった。「世紀末文芸の牙城」(復刻した牧神社の言葉)というよりは、『ニューヨーカー』のようなしゃれた雑誌に思える。
埋め草的な、S・O・S「じやん・ぼだんの流れを汲む者」から。
日本人の品質が低下し出したのは、儒教と仏教の渡来以来である。
同じく茶煙亭主人「漸俎」
何と小利口と小馬鹿の多いことだ。大利口はとに角、大馬鹿のをらぬ国は、文明のない証拠である。
正岡蓉「なまけものから生れる歌」は短歌五首。一首あげると
淫らなる春の真昼の異人館 異人のごとくなまけぬるかな
この号で一番好き。
大正13年12月5日発行。
埋め草的、茶煙亭主人「夢語」から。
蜥蜴の美しさは蟻を食はうとする時の姿勢にある。曲線が惨忍と注意とを表象する美しさだ。
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