2018年7月31日火曜日

こぼれさいわい

・「こぼれさいはひ」とはなにをいうか。むかし女の子が三人一つ枕で寝ていた。姉が自分の上に富士山が転がり落ちた夢を見たというので、人をやって夢判断をさせた。それは富んだ男が旦那になる吉夢だと祝うので、次の娘はあれほど大きい富士の山が姉一人の身だけで収まるわけはない、両方に寝ていたものにも落ちたことだろうと喜んでいたら、果たして三人ともめでたく富貴の男を得た。そこからこの言葉はできた。

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