2012年12月19日水曜日

怠惰と法悦




怠惰というと空虚な時間を思ってしまうが、ラ・ロシュフコーによると、どんな試みをも堰きとめてしまうもっとも危険な情念であり、空虚とは正反対のものとして観察されている。

怠惰の安息は魂の秘密の魔力であって、最も熱烈な追求も、最も断固たる決意も、突如として中止させてしまう。要するにこの情念はほんとうは何かと言えば、怠惰とは魂の法悦状態のようなもので、魂のあらゆる損失を慰め、魂にとってあらゆる善きものの代わりになるものだ、と言わねばならない。

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