ジャリは『超男性』で次のように書いている。
三人の女はローブ・モンタントを着てきたが、それは世にも不思議なぴっちりしたローブで、しかもホック一つでぱっと開くようになっており、その下に彼女たちは何も着ていなかったのである。
主人公は屋敷に七人の娼婦を招くが、そのうちの三人がこのような恰好をしている。ローブ・モンタントとは、宮中で着られているような、あるいは鹿鳴館で着られていたような、首がみられないほど襟が高く、長袖で、裾もくるぶしが隠れるほど長いものである。それがホックひとつで開くとはまったく「世にも不思議」で、風船のような薄いゴムでできているとでも考えるしかない。
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