四月十日
晴れ。
身体の調子が思わしくないが、予定通り旅に出る。仲間たちが品川まで送ってくれる。清風楼で別れを交わす。蒲田、生麦を過ぎ、六郷の渡しに至る。昔は橋があったが、いまはない。水源は多摩川である。川崎を過ぎ、松の間から海が見えるようになる。河田村の山頂にある浦賀観音が見えてくる。日が暮れかけているので、参詣はしない。
瓢箪の根付けをもっているが、瓢箪だけに転ばないという縁起担ぎからきたものらしい。
基礎研究は宙に矢を放つようなものだ、刺さったところに的を書き足す。
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