2016年12月4日日曜日

天神に鰻の肝の地脈かな

 好物だというのに、今年は鰻を食べずに過ぎてしまいそうだ。

斎藤彦麿「神代余波」から


我幼き頃より鰻を好みて、今も猶やまず、むかしは、今の如く所々にあまたはなかりき、尾張町の大和田 、小船町の山利、湯島の穴などなり、其後、尾張町の鈴木、浮世小路の大金、麻布の狐など、つぎ〳〵に出来て、今は町毎にありて、所せからず成しのみは、いにしへに増れり、いかさまにも天下無双の美味なるが上に、諸病を治し、腎精を補ひ気力を益す、和漢百薬の長たり、

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