古代文明には共通した要素があり、それは異星人たちによる招待状だと確信した科学者たちは、地球から遠く離れた星に降り立つ。しかし、その星はエイリアンに浸食された星であった。
宇宙船内の様子が、『エイリアン』はともかく、『2001年宇宙の旅』よりも後退している。個人の欲望を背景にした大企業の意図が絡んでくるのはシリーズ共通である。巨大エイリアンの造型が蛸のようでそれほど気色悪くない。何より登場するキャラクターが立っていない。せいぜい最後まで生き残る女性科学者とアンドロイドが目立つ程度だが、シガニー・ウィーバーのような魅力に欠ける。
考えてみれば、リドリー・スコットで本当に好きな映画はない。
美術が見所といった点で、同じイギリス出身の、パウエル=プレスバーガーの系列に置くと収まりがいいように感じる。
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